
司法・法律系の士業
代議士(衆議院議員)
大日本帝国憲法の下では、衆議院議員が国民から選出される民選議員であるのに対して、貴族院議員は旧公家・旧大名などの華族や、天皇に任命された元官僚や大学教授などの学識経験者、高額納税者などから選出される非民選議員だった。そこで、当時の人々は、国民の代表として政治に参加することを許された衆議院議員のことを、敬意と親しみを込めて代議士(だいぎし)と呼んだ。
日本国憲法では、貴族院は廃止され、選挙された議員からなる参議院(参議院議員)が誕生した。これにより、すべての国会議員が「全国民を代表」(43条1項)する民選議員となったものの、今日でも衆議院議員を指して代議士と呼び、参議院議員は一般に代議士と呼ばない。国会内で行なわれる「代議士会」とは、各政党所属の衆議院議員のみの議員総会であり、衆参あわせての議員総会は、「両院議員総会」と呼ばれる。
この特別な呼称に、憲法に衆議院の優越が定められていることも相俟って、国会議員の間には「衆議院議員は参議院議員より格上」という意識・風潮があるとされる。なお、日本国憲法施行以後、内閣総理大臣はすべて、衆議院議員が指名されている。憲法上は、参議院議員も内閣総理大臣に指名されることができる(憲法67条1項「内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。」)。
弁護士(法曹)
弁護士(べんごし)とは、法的手続において当事者の代理人、被告人の弁護人として法廷で主張・弁護等を行うほか、各種の法律に関する事務を行う職業、あるいはその資格を持った者をいう。弁護士は、法律相談をしたり、当事者の代理人として、各種の法律に関する事務処理や主張・弁護活動等を行うことで報酬を得る。日本では、その職掌・資格に関しては弁護士法、弁護士職務基本規程などで規定されている。
徽章(バッジ)のシンボルは、中央にエジプト神話マアトの「真実の羽根」との重さを比較する天秤を配した向日葵(ひまわり)。
弁理士
日本における弁理士(べんりし)とは、弁理士法で規定された産業財産権等に関する業務を行うための国家資格者をさす。
弁理士の職掌・資格に関しては弁理士法などで規定されている。徽章(バッジ)は十六弁菊花紋の中央に五三桐をあしらったデザイン。菊は正義を、桐は国家の繁栄を表すものといわれている。近年の知財立国推進とともに脚光を浴びているが、申請代理人の歴史は1899年と古い。技術専門的な特許を扱う特殊性(技術者と同時に法律家)のため国家資格として一般社会であまり認知されてはいない。だが、日本では他の資格と単純比較はできないものの弁護士についで難易度の高い超難関資格である(難易度については後述する)。
司法書士
司法書士(しほうしょし)とは、登記、供託及び訴訟等に関する手続の適正かつ円滑な実施に資し、もつて国民の権利の保護に寄与する事を目的とする国家資格。(司法書士法1条)法律専門職。
他人の依頼を受けて登記・供託に関する手続き又はこれらに関する審査請求手続きについて依頼者を代理すること、依頼され裁判所・検察庁・法務局に提出する書類(民事訴訟法に基く訴状・答弁書・準備書面・控訴状、支払督促手続申立書また民事執行法・民事保全法・家事審判法・非訟事件手続法に基づく手続き書面や登記申請の際に添付を要する書類、検察庁に提出する告訴状・検察審査会に提出する書類など)を依頼者に代わって作成すること、成年後見人、不在者財産管理人、相続財産管理人、遺言執行者、破産管財人などの業務をおこなうこと、さらに法務大臣の認定をうけた司法書士(認定司法書士)は簡易裁判所における訴訟代理及び紛争の目的の価額が裁判所法第33条第1項第1号に定める額(140万円)を超えないものについて相談に応じ、又は裁判外の和解について代理すること等の法律事務を業とする国家資格者またはその資格制度である。
土地家屋調査士
土地家屋調査士(とちかおくちょうさし)とは、他人の依頼を受けて、土地や建物がどこにあって、どのような形状か、どのように利用されているかなどを調査、測量して図面作成、不動産の表示に関する登記の申請手続などを行う測量及び表示に関する登記の専門家のことである。土地家屋調査士の徽章は、五三の桐の中央に「測」の文字。
土地家屋調査士法を根拠とし、監督官庁は法務省である。土地家屋調査士の資格を得るには、法務大臣の認可を受けるか、法務省が実施する土地家屋調査士試験に合格する必要がある。土地家屋調査士となる資格を有する者は、事務所を設けようとする地を管轄する都道府県内に設立された「土地家屋調査士会」へ入会して、日本土地家屋調査士会連合会に備える土地家屋調査士名簿に登録を受けなければならない。
土地家屋調査士会に入会している土地家屋調査士または土地家屋調査士法人でない者(公共嘱託登記土地家屋調査士協会を除く)が、土地家屋調査士の業務を行った場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金、土地家屋調査士または土地家屋調査士法人の名称またはこれと紛らわしい名称を用いたりした場合、100万円以下の罰金に処せられることがある。
土地家屋調査士の制度は、1950年7月に誕生し、2010年7月に制度誕生60周年を迎える。表示に関する登記手続きは、権利に関する登記手続きの前提として、権利の客体を適格に登記簿上に公示することによって国民がもつ権利の明確化に寄与することを目的とした制度であり、これに関与する土地家屋調査士の業務はきわめて公共性の高いものといえる。
行政書士
行政書士(ぎょうせいしょし)とは、行政書士法に基づき、官公署(役所)や行政機関(警察署、保健所等)への許可・認可(許認可)に関する申請書類等、及び権利義務、事実証明に関する書類の作成、並びに提出手続きの代理などを業とする国家資格者またはその資格制度である。
行政書士の徽章は、コスモスの花弁の中に篆書体の「行」の字をデザインしたものである。(素材は、純銀の台座に金メッキ貼り)
尚、行政書士補助者は、補助者登録を行うことで補助者徽章の交付を受けることができる。(デザインは、コスモスの花弁の中に「補」の記載。素材は、合金製 光沢ニッケルメッキ)
海事代理士
海事代理士(かいじだいりし)は、海事代理士法に基づき他人の依頼によって、船舶の登記や登録、検査申請、船員に関する労務、その他海事許認可など、海事に関する行政機関への申請、届出その他の手続及びこれらの手続に関し書類の作成を代理・代行することを業とする者である。1909年に創設された「海事代願人」(根拠法である海事代願人取締規則(明治42年逓信省令第52号)の失効により1948年1月1日以降廃止)の後身として1951年成立の海事代理士法により創設された資格。司法書士、行政書士や社会保険労務士の海事版といえる。「海の司法書士」、「海の行政書士」と呼ばれることが多い。
通関士
日本において、通関士(つうかんし)とは、輸出入されている物品の通関手続(税関への手続)をするために必要な財務省管轄の国家資格である。
通関書類への審査及び記名押印は、通関士による必要があるため、通常は通関士以外が、他人の依頼により貨物の輸出入申告手続きをすることはできない。
(引用:Wikipedia)



